「白内障」とは、眼の中にある水晶体が濁り、見づらくなる病気です。手術では、この濁りを除去し、かわりに眼内レンズを眼の中に挿入します。
・当クリニックでは、日帰り手術で行います。
(火曜日の午後)
・手術時間は、約10分程度です。
(滞在時間は、準備時間・安静時間含め約1時間~1時間半です。)
・眼内レンズについて
当クリニックでは、健康保険適応のレンズを挿入します。
眼内レンズの種類は、以下に分類されます。
- ◆保険適応のレンズ … 健康保険の適応です。
◎単焦点レンズ
従来の、一般的なレンズ
◎乱視矯正レンズ
乱視を軽減するレンズ(乱視を無しには出来ません)
乱視の種類もいろいろあり、主に倒乱視の方に使用します。
◎低加入度数分節眼内レンズ(屈折型2分節型)
商品名:レンティス・コンフォート(参天製薬)
2019年4月~新商品です。
薬機法上は多焦点眼内レンズですが「保険適応」であり
本邦初の❝保険適応の多焦点眼内レンズ❞となります。
当クリニックでの白内障手術の患者さまの、約7割の方に使用しています。
他にも、非保険適応のレンズが存在します。
(普及率は約3%)
ご希望の方は実施している医療機関にご紹介致します。
◆非保険適応のレンズ
自費診療で、以前(2008~2020.3月)は先進医療といわれていたもので、2020年4月から選定療養となり、先進医療から外れました。(先進医療とは、今後、保険診療の対象とすべきかどうか評価するためのもので、外れたということは、残念ながら、保険診療としては良いモノとは認められないと判断されました)
- ◎多焦点レンズ (2焦点 3焦点 焦点深度拡張型)
*多焦点レンズには、屈折型・回折型があり、屈折型は放射状型・分節型、回折型は全面回折型・アポダイズド回折型があります。
以上のように、種類が多く有り、未だ定まっていない現状があります。単焦点レンズと比べ、光を複数個に分け焦点を増やすため、
分配される光の量が減ってしまい映像のシャープさ微妙な色の濃淡を見分けるコントラスト感度が低下します。
さらにグレア現象(光がぎらついたり伸びたりしてまぶしく見える)・ハロー現象(光の周辺に輪がかかって見える)・ゴースト現象(物が二重に見える)を感じる頻度が高いといわれています。